データベースリライアビリティエンジニアリング輪読会

Fumitaka Sugo

2024.11.8

はじめに

こんにちは。株式会社スリーシェイク Sreake 事業部に所属している @Sugo Fumitaka です。Sreake 事業部は技術力が求められる領域で豊富な経験を持つ SRE の専門家が集まったチームです。事業部にはさまざまな背景を持つ SRE の専門家が多く在籍してます。

その SRE の専門家の中に DBRE チームが 2022 年 12 月に発足しまして、私は 2023 年 3 月からジョインしました。チーム発足後、初めての輪読会を開催・運営してみて、昨年 11 月に「データベース輪読会をやってみた話」をブログに投稿しました。その記事はこちらです。

データベース輪読会をやってみた話 | sreake.com | 株式会社スリーシェイク

前回のブログで予告した「データベースリライアビリティエンジニアリング輪読会」を無事終了したので、この輪読会もブログ記事にしました。

データベースリライアビリティエンジニアリング輪読会の対象書籍

輪読会の書籍として「データベースリライアビリティエンジニアリング」を選びました。タイトルが長いので以降は「DBRE本」と省略します。

データベースリライアビリティエンジニアリング

輪読会の形式

今回は「エクストリーム リーディング」と呼ばれる形式にチャレンジしまして、30分の枠で、前半は黙読、後半はディスカッション、といった流れで進めています。深い理解が得られる反面、じっくりと進むのでスローペースです。週一回の開催で全 50 回かかり、一年かけて読破しました。ちなみに、この輪読会は DBRE チームが運営しました。

輪読会をやってみて筆者の感想

輪読会の前は、ひとりで読んでると難解で眠くなるので積読の本だったのですが、輪読会としてチームで集まって読むことで、最後まで読み切れたので達成感がありました。また、本を最後まで読んでない、という負い目も解消できました。実際に最後まで読んでみて「DBRE本」は DBRE チームのバイブル的な存在だと思いました。

本の内容について、この場では言及しませんが、私自身が「SRE の概念も取り入れながら DBA から DBRE の道に進もうとしてる」最中なので、「読んで(読めて)良かった」です。

また、運営側からすると、運営メンバーの輪読会への参加率が異常に高く、全員がほぼ皆勤賞でした。地味に嬉しく、誇らしく思います。

SRE として参加してくださる方々にも感謝です。SRE 視点でのコメントは、気づきを与えてくれるので、いつも助かってます。「SREの探求」輪読会の開催時の話など、運営する上で非常に参考になりました。

参加者のコメントを紹介

さて、ここからは参加者からいただいたコメントを紹介します。

💡こみ (SRE)さんからのコメント

  • DBREで勉強会を推進しているのが良かった。他組織だとDBのエンジニアが少なくて属人化してナレッジ共有されずに苦しんでいるのを見てきた。 → 知識の水平展開的な意味で輪読会の取り組みが良かった
  • SREもそうだけど、詳しくないDBにDBREが対応頼まれちゃうみたいなことがあって、そういうことを本の中で扱っているのもよかった
    • DBA・DB設計者向けにも参考になる部分があった

💡takeda (SRE) さんからのコメント

  • オライリーの本に難解であるだろうという抵抗感があったので、輪読会で読むことができてよかった。 思っていたよりもずっととっつきやすく読みやすかった本であった。 輪読会で自分一人では読んでいて気付けない着眼点を得られるのがありがたい。

💡Nedoko (DBRE) さんからのコメント

  • DBREメンバーではあるのですが、専門領域がDBではなかったため、内容についていけるのか不安でした。 しかし、疑問やわからない点について輪読会の中で教えていただく等のお陰で、内容を理解しながら読み進めることができました。 一人では読了できなかったと思うので、本当にありがたかったです。 また、エクストリームリーディング形式ということもあり、輪読会への参加がしやすかったなと感じています。

💡nnaka2992 (DBRE) さんからのコメント

  • 原著の発行が2017年と今に比べるとクラウドデータベースが発展していなかったり、著者の背景が超大規模オンプレシステムのデータベースを管理していたためか、現代のクラウドデータベースの視点から見ると少し古臭いと感じる部分はいくつかありました。しかしDBA視点から見ると当たり前なこと、SRE視点から見ると当たり前なことがそれぞれ網羅されており、幅広い層にDBREとは? を紹介するために適切な本だと感じました。
  • また輪読会としてはインフラ最適化に強いエンジニアも参加すればPMのようなプロダクトにオーナーシップを持っていたエンジニア、もちろんデータベースに専門性を持つエンジニアとさまざまな領域のプロフェッショナルが参加していたため、さまざまな学びを得ることができました。

おわりに

DBRE本の輪読会を終え、DBRE チームが成長した手応えもあります。さらに、チームに新しいメンバーがジョインしたこともあり、今年 10 月から 2 周目に突入しました。エクストリーム リーディング形式も良かったので継続しています。

個人のレベルアップとチームの成長や拡大を狙いつつ、 2 周目も SRE メンバーや他部署を巻き込みながら、楽しく続けていきたい、と思います。

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