はじめに
3-shakeで、Engineering Team Lead / SRE をやっている横尾(@866mfs)です
今回、3-shake では、佐藤 慧太(@SatohJohn), 横尾 杏之介(@866mfs), 中楯 直希(@nnaka2992)の4名が、Google Cloud Partner Top Engineer 2025 を受賞することが出来ました!🥳
プレスリリースは、 こちらからご覧ください!
このブログでは、3-shake が Google Cloud Partner Top Engineer を受賞するために行っている組織的な取り組みについて共有するとともに、本年度の活動を振り返っていきたいと思います。
Google Cloud Partner Top Engineer とは?
Google Cloud ブログ にも記載はありますが、Google Cloud を利用しているパートナー企業の中から優れた Engineer を選出する Google Cloud の 公式 Award プログラムです。
昨年も 3-shake からは、3名が Google Cloud Partner Top Engineer 2024 として受賞されました。
昨年のレポートはこちらからご覧ください
Google Cloud Partner Top Engineer の組織的な活動について
背景
そもそもなぜ、「組織的」に行なっていくようになったのかという背景から見ていきます。
昨年までは、個人の活動の範囲としてやりたい人が自主的に、グーグル・クラウド・ジャパン合同会社のパートナーエンジニアさんと連絡を取って進めていました。
一方で、より多くの Partner Top Engineer を 3-shake から継続して輩出し続けることを考えた時に、以下のようなことが今後課題になると考えました。
- 活動の実績が個々人にとどまってしまい、3-shake としてナレッジが蓄積されず、スケールできない
- Partner Top Engineer のクライテリア変更による難易度高化 / そもそも活動に興味持つメンバーの母数減少
- グーグル・クラウド・ジャパン合同会社の弊社担当パートナーエンジニアさんの負荷増加
そこで、スケールできるような仕組みづくりを行うとともに、組織の Google Cloud ケイパビリティ底上げを見据えて「組織的」に行なっていこうと決めました。
活動の GOAL を設定
活動のGOALを設定する前に、Google Cloud Partner Top Engineer に対する組織的な目的を振り返ってみました。
事業観点から見た時の Partner Top Engineer の目的は以下です。
- 組織的
- 3-shake の Google Cloud ブランディングに貢献
- 3-shake 目標のGoogle Cloud ビジネスプランに寄与
- 資格取得者数・資格取得保有者数の増加
- デリバリービジネスの規模拡大
- 技術的
- Partner Top Engineer を目指す活動を通して Google Cloud やその他関連する Cloud Native な技術レベル向上
- デリバリーや R&D を通して得られた知見をアウトプット
Partner Top Engineer の審査基準として提案支援、デリバリー、資格取得、人材育成、コミュニティへの貢献などがあり、これらはすべて、組織の Google Cloud ケイパビリティ向上 につながります。最終的な目的はここになります。
よってこの目的につながる活動の将来的 GOAL として、以下を設定しました。
「3-shake のエンジニアが継続的に Partner Top Engineer を目指せる仕組みとナレッジが集まったハブになる」
少し補足をしますと、、、
もちろん、Partner Top Engineer を目指していくわけですが、受賞は保証されたものではなく、あくまで 1 年間の個人の活動に対する評価の体系化です。組織の Google Cloud ケイパビリティ向上につながることが目的ということもあり、Partner Top Engineer を受賞すること自体を活動の GOAL と設定するのは異なると考えました。(結果的に受賞できれば良いが)
活動
◼️ メンバー募集
2023 年 4Q のとある時期、Partner Top Engineer を目指していきたいというメンバーを募りました🙋♂️
Partner Top Engineer は 1 年間の活動が評価されるため、ある一定以上の熱意やモチベーションがないとなかなか続けていくのは難しい活動ということをお伝えするとともに、大前提として、組織的に行なっていくとはいえど、Partner Top Engineer はあくまで個人の活動のため、本活動への強制力は全くないという点をお伝えしてあります。
結果的に今回 4 名が手を挙げてくれましたが、3-shake には他にも受賞に値するメンバーはたくさんいます。 Google Cloud だけでなく、Kubernetes をはじめとした Cloud Native な技術に強いメンバーも社内には多いので来年度はこういったメンバーもサポートして受賞者数を増やしていくことが、今後の組織課題でもあります。
◼️ 活動のトラッキング
Partner Top Engineer の審査基準として、以下のような項目があります。資格数や、ブログ執筆、イベント登壇などの対外的活動だけでなく、Specialization / Expertise の取得や、案件・ソリューションといった Google Cloud を活用して顧客や自組織のケイパビリティ向上に貢献しているかという総合的な指標で評価されます。
そこで、各個人の活動がトラッキングできるできるようにダッシュボードを作成しています。
具体的な中身についてはお見せすることは難しいですが、全ての審査ポイントに対する各個人の取り組み状況を一元的に可視化できるようにしています。
誰がどの程度、イベント登壇機会があるのか、どの規模の案件で誰が今どのような役割で関与しているのかなど、全て一目でわかるようになっています。
運用方法としては活動の更新がある度に、各個人が非同期で更新していくことが基本ですが、月次などで、Partner Top Engineer を志すメンバー内でこのダッシュボードを見ながら作戦会議を行ったりしました。
作戦会議としては、案件へのアサインの調整であったり、メンバー同士サポートしあい、モチベーションを維持することで、組織的に活動することに意義があることを大切にしています。
また、3-shake は現在、Infrastructure Service と DevOps Service の Specialization を取得してますが、これら Specialization / Expertise 取得への関与も Partner Top Engineer の時期と合わせて実施することで活動として記載できるような状態としています。
https://cloud.google.com/find-a-partner/partner/株式会社スリーシェイク-3-shake
◼️ イベント・登壇機会創出
3-shake ではありがたいことに、Google Cloud や SRE 関連の大規模イベントにスポンサーとして参加させていただくことが多いです
例として、今年度開催されたものをいつくか掲載しておきます。
- Google Cloud Modern App Summit Tokyo’24 (横尾:登壇)
- Google Cloud Generative AI Summit Tokyo ’24(佐藤:登壇)
- Google Cloud Next Tokyo’24 (中楯:登壇)
- SRE Next 2024(スポンサーセッション)
- 開発生産性カンファレンス 2024(スポンサーセッション)
- Platform Engineering Kaigi(スポンサーセッション)
そうした大規模イベントのセッションスピーカーとして、Partner Top Engineer を目指すメンバーが登壇できるようなサポートも実施することでメンバー全員の登壇機会の創出や、イベント参加を通じたコミュニティへの貢献を継続的に図っています。
特に、Google Cloud の公式ユーザーコミュニティである、Jagu’e’r でのコミュニティ活動は、メンバーの対外的活動に大きく関与しています。
3-shake のメンバーがO11-SRE 分科会 や Cloud Native 分科会 の Co-Oraganizer を担っていることもあり、SREやCloud Nativeといった、3-shake が得意とする領域での対外的アウトプットをする場として、大いに活用させていただいています。
Jagu’e’r やスポンサーイベント、各個人のコミュニティ活動を通じた登壇機会創出を相互に行うことで、メンバー全員が一定以上の登壇機会を実現できるようにするサポートも行いました。
◼️ チームメンバー間での情報共有
Partner Top Engineer を目指すメンバー間では、Slack にて情報共有をこまめにしています。
「Google Cloud の新しいサービスこんなのでたから検証してみて!」や、「こんなイベントあるからぜひ登壇してみて!」など、活動の一環となることは相互に共有し合い、メンバー同士がモチベーション高めあって、持続的な活動となるように相互フォローしあっています。
◼️ スキームづくり
活動の目的として、「3-shake のエンジニアが継続的に Partner Top Engineer を目指せる仕組みとナレッジが集まったハブになる」と定義したので、本年だけの一過性の活動となってしまわないような仕組みづくりも同時に行なっています。
各個人の1年間の活動は、全て証跡として残し、翌年以降も組織的なスケールに使用できるようなフォーマットのもと、活動を整理しています。前年度の Partner Top Engineer がやってきたことや、残してくれたことはそもままナレッジとして組織に蓄えることで、情報が集まるハブとしての役割も担うようにしています。
メンバー同士が相互に確認し、非同期的にレビューできるような対応を作ることで、申請時の負荷低減を狙っていくという効果ももっています。
また、フォームに記載する内容については、事前にテンプレート化しておき、自身の活動における振り返りをしやすくする仕組みにより、スケールにも柔軟に対応できるようにしつつ、新しいメンバーの障壁を少なくする取り組みも行なっています。
次年度にむけて
SRE らしくさらなる自動化の推進とトイルの削減に向けて活動をブラッシュアップし、人に依存しない仕組みづくりを行なっていくことが組織課題となっています。
より多くの Partner Top Engineer 受賞者を目指すとともに、3-shake の Google Cloud におけるケイパビリティを向上することが Mission となってきます!
さいごに
3-shake から Google Cloud Partner Top Engineer 2025 を複数名輩出することができました。
まだまだ大きくなっていく組織の中で、小さな一歩かもしれませんが、組織的な活動を通して 3-shakeの Google Cloud ケイパビリティが少しでも底上げされたことを願っています。
この活動の裏には、グーグル・クラウド・ジャパン合同会社の弊社担当パートナーエンジニアである Nakaya 様と、活動を進められるようさまざまな場面でサポートしてくださっている会社、メンバーのみなさまがあってこそなので、感謝しかないです。
この場を借りて、お礼を申し上げたいです。お力添え・サポートいただき本当にありがとうございました!
本当のさいごに・・・
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