会社名 | 株式会社ビットキー |
本社住所 | 東京都中央区京橋3-1-1 東京スクエアガーデン9F |
代表者 | 代表取締役CEO 江尻祐樹 代表取締役COO 福澤匡規 代表取締役CCO 寳槻昌則 |
主な事業 | デジタルコネクトプラットフォームの企画・設計・開発 Home/Workspace/Experience領域におけるコネクトプラットフォームの開発・販売・運用 上記プラットフォームと連携するプロダクトおよびサービスの開発・販売・運用 |
ご支援提供時期 | 2021年3月~ |
ビットキー x スリーシェイク 対談
今回は、「SRE技術支援サービスを提供する」スリーシェイクと、「技術支援サービスを利用して、インフラ強化を行う」ビットキー様の対談形式でお届けします。
実際に当社サービスを利用される企業様が、どのような課題を持ち、その課題解決のためにどのように当社技術支援サービスを活用しているかご紹介いたします。
事業拡大でユーザー数が急増。パフォーマンス改善が急務に
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ー当社のSRE技術支援サービス「Sreake」をご利用頂き、ありがとうございます。改めてですが、貴社の概要についてお教えください。
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(ビットキー佐藤様) 当社は、2018年に設立されたスタートアップ企業で、『テクノロジーの力であらゆるものを安全で便利に気持ちよく「つなげる」』がミッションです。既に120億円超の資金調達を完了させております。
人生における体験を3つに分類し、Home(暮らし)、Workspace(仕事/働く)、Experience(非日常体験)の3領域で事業を展開しています。各事業ではhomehub、workhub、exphubという、それぞれ中核となる「hubアプリケーション」が存在し、これらを軸に自社開発のハードウェア製品(例えばスマートロック)や他社開発のハードウェア(宅配ボックスなど)、他社ソフトウェアなどと連携し、人にとって最適な体験をデザインし、提供しています。
そして、これらの事業を支える製品の中核を担う基盤として「bitkey platform」があります。これは、我々の製品を支える共通の基盤・インフラストラクチャで、本人認証と権利移転を安全かつシームレスに実行します。このプラットフォームを軸に、ハードウェアもソフトウェアも、自社製品も他社既存製品もあらゆるものをつなげることができる点を強みとしています。
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(ビットキー髙橋様) お客様は幅広く、不動産業界では直近、三井不動産様、三菱地所様、レオパレス21様などに当社製品を採用いただいています。 大手企業様との連携も進んでおり、ヤマト運輸様をはじめ物流企業とは、オートロックマンションでも置き配を可能にする取り組みなどを進めています。
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(スリーシェイク手塚) 最近タクシーに乗ると、車内の広告で、貴社のCMを見ます。オフィスのドアを顔認証で開けているシーンが印象的です。
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(ビットキー佐藤様) ありがとうございます。 マンションやオフィスの入居者向けに顔認証で入館の制御が行えるサービスも提供しています。このサービスでタクシー広告等も出稿しているんです。そして、このサービスの基盤に、スリーシェイクさんに支援いただいている「bitkey platform」があります。 事業拡大に伴い、ユーザー数が急速に伸び、顔認証APIを実行する際に負荷が増大しました。突き詰めるとクエリが遅いという問題になりますが、可用性やレイテンシの問題、パフォーマンスの問題が、当時の最重要課題でした。
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(ビットキー石川様) スリーシェイクさんに支援いただいた顔認証用データ配信のレイテンシに関する課題解決は、もちろんそうですが、今後のサービス拡大を踏まえて、外部の技術支援サービスを検討し、いくつかの企業さんとスリーシェイクさんにお問い合わせさせていただきました。
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「技術支援サービスに求めていたのは、問題解決のスピード」
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ー当社を含め、複数の技術支援サービスを検討いただいたかと思いますが、選定にあたっての最重要ポイントを教えてください。
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(ビットキー佐藤様) 外部からの技術支援を受けることを決めた理由は、事業のスピードを高めて、ボトルネックを早期に解消するためです。我々が一番求めていたのは「問題解決のスピード」です。
我々で問題を調査して課題解決を行うのはエンジニアとして当然ですが、スタートアップ3年目は重要度・緊急度が高いことがたくさんあります。その中で特にbitkey platformは、当社の全プロダクトの根幹でもあるため、解決するべき優先度は非常に高かった。そこで、いかに早く事業に直結する技術的な課題を解決するか考えました。 よって、技術的な有識者の方にご協力いただいて知見を獲得しつつ、一緒になって問題解決を手伝っていただける、そういったパートナーを探していました。
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(ビットキー髙橋様) また、当社のbitkey platformは、GCPで動作しているため、各種のマネジメントサービス、クラウドモニタリング、特にGKEに関連する部分について知見があることも重要なポイントでした。
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ー当社からの提案については、いかがでしたでしょうか。
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(ビットキー佐藤様) 商談に対応させていただいたのは、当社の別のメンバーなのですが、おそらくスリーシェイクさんとの商談において、言葉の端々から感じられる経験談・ご知見から、問題解決を一緒に進めていただける信頼感があると判断したため、正式にお願いさせていただいたのだと思います。
現在、スリーシェイクさんと一緒に業務をしている髙橋や石川からも日々「スリーシェイクさんは、常に問題解決志向であり、かつ、独自のノウハウからアドバイスいただけており、信頼できる」と伺っております。そうした部分を最初の商談でも感じたんだと思います。
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「パフォーマンスが10倍改善し、タイムアウトエラーが解消」
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ー最初の課題であった、顔認証用データ配信のパフォーマンスに関する対応についてお教えください。
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(スリーシェイク手塚) 契約後、最初は寺岡と私でオフィスにお伺いさせていただいて、絵をかいて、PostgreSQLのパフォーマンスチューニングからやりましたよね。
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(ビットキー髙橋様) 顔認証用データ配信のパフォーマンスの問題は、最も優先度の高い課題でした。パフォーマンスの悪化によりタイムアウトエラーも発生していました。課題の解像度を高めていくなかで、クエリの改善が必要であることがわかりました。このクエリを最適化するために、寺岡さんに解きほぐしていただき、チューニングしてくださいました。 読み解くのが難しく、修正には非常にテクニックが必要なほどに複雑なクエリだったので、相当大変だったんじゃなかろうかと…
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(スリーシェイク寺岡) かなり難題でしたが、無事にチューニングできました(笑)。
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(ビットキー髙橋様) アプリケーションレイヤーから見直した方が良いかもしれないという案もありましたが、クエリの見直しによる最短の解決策を提示いただきました。 尊敬の意味も込めて、社内では「寺岡クエリ」と呼ばれています(笑)。
顔認証用データ配信のパフォーマンスを暫定対応で直せるようにクエリをチューニングして下さって、実際適応したらクエリのレイテンシが10倍になりました。また、1日に1度以上起こっていたタイムアウトエラーが、適用後は、ほぼゼロになりました。 解決していただき、非常にありがたかったです。
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守備範囲がかなり広いので、何でも相談できる
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ービットキーさんと当社のコミュニケーションについて教えてください。
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(ビットキー髙橋様) 最初の頃は週に1度定例ミーティングを行って、我々が持っている課題を共有させていただいたり、逆に提案をいただいたりして、ありがたかったです。 最近は細かな依頼について、キャッチアップも含め、毎日少し時間を取って「ペアタスク」(ペアプログラミング的なタスク管理)という形を取っています。
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ー当社技術支援サービスの、どのような技術面を評価いただいていますか。
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(ビットキー髙橋様) スリーシェイクさんとは、高い技術レベルで議論することができます。技術的な深さに加えて、守備範囲もかなり広いので、なんでも議題にあげよう、ささやかなことでも相談してみようと思える存在というのは非常にありがたく、頼りにしてしまいます。
例えば、Google Cloudについては、分かりにくいエラーが発生したときは、スリーシェイクさんに問い合わせ、確認して解決できることが多いです。Google公式のサポートよりも回答が早く、また、質がよい回答と対策をセットで頂けて大変ありがたかったです。
ネットワーク関連だと、サービスメッシュの導入を検討した際、我々は経験がなかったので、実際の開発環境に導入してもらうなど直接的な実装や、サンプルの提供までご支援をいただきました。 また、実際に経験された中での判断、観点を頂戴できる点も助かっています。
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(スリーシェイク寺岡) 頼りにしていただいて、ありがとうございます。 最後の、経験からの観点を共有できる点については、当社は技術支援サービスを様々な業種の企業に提供しており、そのなかでSREの経験をつんだエンジニアが在籍しています。社内で技術共有会を定期的に開催しているため、お客様に多くの知見を共有することができます。
また共有したナレッジの中で同様の事象が起こりうる同じ技術を利用している企業さまにはスリーシェイクとして能動的に指摘・支援を行うように意識している部分です。
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(ビットキー髙橋様) 我々から聞かなくても、プッシュ的に教えてくださるのも助かります。安心感もあります。
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(ビットキー佐藤様) 障害の情報について、検知の速度もそうですが、その対策までセットで頂戴できることが、事業のスピードという観点から、非常にありがたく感じます。
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(スリーシェイク手塚) (SRE事業を柱とする)特性的に、Sreakeのメンバーはみんな障害に敏感ですね(笑)。
当社は、どのお客様でどのプラットフォームを使っているかは把握しているので、他のお客様で起こっていたら、社員全員で共有するようにしています。ビットキーさんをはじめ、お客様は、障害を起こせない会社さんばかりなので、我々も敏感に動くように日々意識するようにしています。
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ー監視に関してはいかがでしょうか。 |
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(ビットキー佐藤様) スリーシェイクさんからご支援頂く前は、GKEのマイクロサービスで発生するエラーへの対応や、Google Cloudのクラウドモニタリング(マネージドサービス)の活用について、深く入り込んだ知見が不足しておりました。 よって、問題発生から調査、対策までの時間を短縮することができるようになりました。
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(ビットキー髙橋様) さきほどお伝えしたPostgreSQLに関しては、監視が強化されたので、レイテンシが遅い、悪化した場合の原因究明、DBの切り分けは早くなったなと思います。
また、細かい改善のアドバイスを多数いただいています。例えば、クラウドモニタリングの見方や、どの部分のログ取得を行うかといった点などもアドバイスいただいています。
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(ビットキー佐藤様) 我々の「鍵」というサービスの特性をお伝えすると、利用者が”あたりまえ”に感じる閾値で実現する必要があるんですよ。例えば、ログインできません、顔認証でドアが空きません、スマートロックが動作しませんといったケースは、絶対に回避する必要があります。
よって、我々が自身のプラットフォームに対して厳しいSLO、メトリクスをおいて監視する必要があります。そのため、スリーシェイクさんから知見をいただいた上で、問題となりそうな点を問題が発生する前に対策を打っておくことが、事業的な観点では非常に大きいです。
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(ビットキー髙橋様) 監視については、我々自身でも設定を行って回していましたが、ご支援いただくことで、PDCAをよりうまく回せるようになりました。問題が起こった際に解決策のヒントをくださるのも助かります。
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ー新規ツールの導入支援についてはいかがでしょうか。
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(ビットキー石川様) 我々が、検証環境構築時のバックアップなどを行うVeleroというツールを導入する際に、スリーシェイクさんにVeleroの検証やサポートを行っていただいたおかげで、かなり楽に進めることができました。
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「スリーシェイクは、事業のスピードを一緒に加速してくれる会社」
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ースリーシェイクの技術支援サービス「Sreake」はどのような企業におすすめできますか。 |
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(ビットキー佐藤様) 正直にお伝えして、多種多様なフェーズにいらっしゃる会社さんにおすすめできると思います。 SREの立ち上げを行いたい会社さんにもお勧めできますし、私たちのように、「一般的なSREの観点を持っているが、さらに事業を加速させていきたい」という会社さんにとっても、効果があると思います。
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(スリーシェイク手塚) ビットキーさんとお仕事する中でやりやすいなと思っている点は、当社のことをチームメンバーとして対等に扱ってくださっている点です。 対等な立場でディスカッションしてくださるので、我々からもどんどん提案できるやりやすい環境です。こうした環境を作ってくださるのは非常にありがたいです。
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(ビットキー佐藤様) 我々からすると、外注だから、という意識は全くありません。シンプルに尊敬できるエンジニアの先輩、仲間が増えたと思っています。
当社のミッションはテクノロジーの力で安全に便利に気持ちよくつなげることです。その時に、テクノロジーの力をお持ちの方と連携して気持ちよく働きましょうというのは大前提だと思っています。なので、我々のミッション、価値観に一緒にお付き合いいただいて、同じような感覚で仕事をさせていただいていると僕らも思います。
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(スリーシェイク手塚) 貴社のビジョンと、お互いがマッチした感じで非常にいいなと思っています(笑)。
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ー改善点があればお教えください。
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(ビットキー佐藤様) また、今後我々がより大きな組織になった際に、より密に複数のチームに対して影響力を保っていただける可能性も十分あると思っています。そうなったときに、当社の社内事情なども踏まえた上で、我々の課題を理解したご提案、例えば、スリーシェイクさんが持っている脆弱性診断ツールのSecurifyなど、むしろ一緒にサービスを作っていくような関係性になれると、よりいい関係性になるんじゃないかなと思います。
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(スリーシェイク手塚) そうですね。SRE支援に限らず、スリーシェイク全体として貴社の課題解決に向けて積極的にご提案させていただき、さらにコラボレーションできればと思います。
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(ビットキー佐藤様) 今回のような対外的な発信を一緒にできるのもありがたいですし、よりテクノロジー観点での発信もできると嬉しいです。それらを踏まえて、両者の事業展開や採用活動など、多面的にコラボレーションできる状態になれるパートナーであると感じています。今後とも、よろしくお願いいたします。
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