【株式会社FLUX】Sreakeが 急成長スタートアップの 新サービスSRE支援に採用 | 活用事例

2022.3.19

  • 「新サービスを数年で急成長させる」目的に沿ったインフラ構築を支援
  • SRE戦略構築面、戦略構築のうえで必要なリサーチ面での支援を実施
  • プロダクトの深い部分に入り込み、ディスカッションをリード

会社名株式会社FLUX
本社住所東京都渋谷区渋谷3-1-1
代表取締役永井 元治
従業員数95名 (2021年12月現在)
主な事業デジタルマーケティング事業
ご支援提供時期2021年8月~

FLUX x スリーシェイク 対談

今回は、「SRE支援サービスを提供する」スリーシェイクと、「SRE支援サービスを利用してサービス開発を行う」FLUX様の対談形式でお届けします。

実際に当社サービスを利用される企業様が、どのような課題を持ち、その課題解決のためにどのようにSRE支援サービスを活用しているかご紹介いたします。

株式会社FLUX
VP of Engineering

中川 晃 様
株式会社FLUX
テクニカルプロダクト
マネージャー
後藤 秀昂 様
株式会社スリーシェイク
Sreake事業部
部長
手塚 卓也

ビジネスを急拡大させるには、インフラ面への投資が必要だった

    当社SRE支援サービス「Sreake」をご利用頂き、ありがとうございます。改めてではありますが、貴社の概要についてお教えください。
  (FLUX中川様)当社は、2018年に創業された「テクノロジーをカンタンに」をミッションに掲げるスタートアップです。

昨今、最先端のテクノロジーをキャッチアップできる人と、そうでない人との情報格差が広がっていると感じます。特に、多くの雇用を支える日本の中小企業では、ウェブの活用による生産性向上を実現できていない企業が多数あります。結果として、日本の中小企業が雇用を支えていると言われている一方、中小企業全体の生産性向上が日本経済の課題とも言われてます。

我々は、最先端のテクノロジーをキャッチアップしてはいないが、生産性に課題を抱える中小企業に対して、ウェブ活用から支援して参りたいと考えます。現在は、ウェブサイトの広告入札最適化ツールである「AutoStream」と、ウェブサイト制作をノーコードで簡単に行えるツールである「steflow」を提供しています。これ以外にも、デジタルマーケティング領域で多数の支援を行っています。

  (スリーシェイク手塚)現在貴社のサービス「siteflow」に対してSRE支援を行っていますが、「siteflow」について改めて教えていただけますか。
  siteflowは、お客様のホームページをプロが作成し、管理画面でお客様がカンタンに更新できるシンプルな料金体系のホームページ作成・管理サービスです。

2021年12月時点で約100社のユーザーにご利用いただいておりますが、数年後には2,000~3,000社にご利用いただけるよう、ビジネスを急拡大していきたいと考えております。

  今後のビジネス的な展開が背景があっての、インフラ強化ということですね。

  その通りです。それなりの規模があるサービスに発展させることを考えると、早いうちからインフラ面に投資しなければならないという判断です。

また、我々はスタートアップとして投資フェーズのシリーズBを目指しており、組織としてもプロダクトとしても、ここから急速に伸ばしていく必要があります。その上で、人や技術に対する投資はガンガン進めていきたいと考えています。

  FLUX様と当社では、会社の状況も似通っていますね。我々もスタートアップとして、投資フェーズのシリーズAを終わり、次はシリーズBを目指しています。本当に、会社としても二人三脚で、次のフェーズを目指している感じが楽しいなと思っています。

「SREといえばスリーシェイク」という認識で連絡しました

    当社にお問い合わせ頂いたのは、2021年5月でした。このタイミングでは、開発面ではどのような状況だったのでしょうか。

 

 

  siteflowのリリース前で、3-4名のチームでサービスを開発している最中でした。当時は、バックエンド開発をリードしているメンバーが、インフラ面も担当していたのですが、SSL証明書周りやキャッシュ周りなど広い部分を見る必要があり、リソース不足に陥っていました。

 

この段階で、インフラ面の強化、SREの必要性を痛感しました。そして、単にリソース不足を解消するだけではなく、我々が持っていない幅広い知見をもとに、サービスを一緒に成長させていけるパートナーを探す必要があると判断し、すぐにスリーシェイクさんに連絡しました。

  ありがとうございます。当社にお声がけ頂いたきっかけはありますか?

 

  前職で勤務していた時から、「SRE集団といえばスリーシェイク」という認識があり、存じ上げていました。

 

siteflowのバックエンドは、Kubernetesを使用しています。Kubernetesを前提としたうえで、SRE支援を行ってくださる会社となると、色々調べましたがスリーシェイクさん以外に選択肢はありませんでした。よって、他社と比較はせずにスリーシェイクさん一択で動いていました。

  お褒めくださり、恥ずかしくなってきました(笑)。では、当社がご支援する前の、貴社SRE体制はどのような状態でしたか?

 

 

  2021年5月頃は、SRE専任のチームはありませんでした。当社のバックエンドリードがSREを兼任し、別に業務委託の方にインフラ周りを支援頂いていましたが、2人で1人日未満の工数しかかけられませんでした。

 

この時点では、製品のローンチに向けたプロダクトの検証を優先させていたためです。

  当社にご依頼頂く際の期待値についてお教えください。

 

 

  大きく分けて2つあります。

 

1点目は、siteflowのSRE戦略支援です。
2点目は、戦略に落とし込む前の各種情報のリサーチです。

なお、この2点ともに現在高いレベルでご支援を頂いています。

  FLUX様には、月にこの程度の時間をご支援する、という契約でのご支援になりますが、「技術支援を属人化させない」という点を重視しています。

 

複数のエンジニアが、それぞれの強みを活かしながら、幅広くご支援することを大切にしています。

スリーシェイクの価値は、ベストプラクティスを実現すること

    具体的な支援範囲は多岐に渡っていますが、コミュニケーションについてはいかがでしたか?

 

 

  (FLUX後藤様)スリーシェイクさんとは、改善のための戦略共有、タスク管理、新しく取り組む内容についてなど、週に2回の定例会で話し合っています。定例会以外では、slackで迅速にご対応をいただいています。

 

 

  当社のエンジニアとよくディスカッションしていただき、ディスカッション自体をリードしてくださっています。

当社からみるとスリーシェイクさんは「技術支援請負会社」という立ち位置です。しかし、当社のプロダクトに対するコミット力は非常に高いです。siteflowというプロダクトの深い部分に入って、当社のメンバーと対等にディスカッションを行って頂いています。結果、リサーチや検証のスピードが上がっています。

加えて、手塚さんはエンジニアバックグラウンドに加えて、コミュニケーションにおいて場をまとめる力がすごいと感じています。

 

 

  そう感じてくださって大変嬉しいです。この点は我々のメンバーにも意識してもらうようにしています。

お客様のサービスの成長を支援することは、我々エンジニアのやりがいにもつながっています。一緒に成長を作り上げるパートナーでありたいと思っています。

「単なるリソース不足であれば、正社員やフリーランスがカバーすればよい。スリーシェイクの価値は、様々なお客様をご支援してきたことで得られた経験やベストプラクティスを、お客様にしっかりご提案して、価値を実現すること」

我々は、このようなポリシーをすごく大事にして支援を行っています。

 

 

  ご支援により大きく改善したものの1つに、ロギングやモニタリングがあります。

DatadogやNodePingといった監視系ツールを、単に導入するだけでなく、しきい値を常に改善いただくことで、アラートの無駄がなくなったと感じます。

Slackのアラートチャンネルを正しく運用できている会社は非常に少ないです。不要なアラート通知がないため、プロダクト開発により集中力を割けるようになりました。

 

 

  以前は必要な情報とそうでない情報が正しく切り分けできていなかったため、開発者の生産性を阻害していました。

スリーシェイクさんのおかげで、意味のないログがチャンネル内を流れるのではなく、重要なときだけ流れるようになりました。このため、ログが流れたときのレスポンススピードを高く維持できています。

また、アラートが出るとスリーシェイクの手塚さんか寺岡さんが、すぐにメンションしていただけるのも助かっています。

 

 

  ありがとうございます。SREとして、アラートに対しては常に敏感になっているので、気づいたらすぐに対応するようにしています。

 

 

戦略面とリサーチ面の両面で、プロダクトのPDCAサイクルを加速

    より抽象度が高い部分のご支援についてはいかがでしょうか。

 

 

  SRE戦略面では、ビジネスとプロダクトの理解を持っていただいた上で、SREとしての戦略の道筋を引いてくださっています。siteflowはこれから成長させるプロダクトですが、手塚さんは「プロダクトを成長させるためにはこうあるべき」といった観点で意見をくださっています。

加えて、その戦略という道筋を、誰か一人で支援するのでなく、チームとして支援してくださっている点も大きいです。

 

 

  スリーシェイクさんは、エンジニア組織として技術力が高いことに加えて、積極的に情報収集に当たっていただいています。

ふわっとした内容を依頼したとしても、背景を汲み取ったうえで、チームとして120%を常に返してきてくださいます。何か依頼した際に、チームとして手離れ良く自走してくださっていると感じます。

 

 

  ありがとうございます。

 

クライアントによってオーダーもかなり変わる部分があるので一概には言えませんが、siteflowに関してはこれから成長していくプロダクトとして、その成長を見据えて、システムも構築する必要があります。そのため、ビジネス面をしっかりと理解するというところは心掛けていました。

 

  日々の業務が忙しく、こちらから取りにいけない情報を定例会でアップデートしてくださる点も大変助かっています。これから作っていくSRE組織にとっても重要だと感じています。

インフラ周りに時間が取られると、アプリ側の開発ならび検証のスピードが落ちます。スリーシェイクさんにご支援頂くことで、インフラを含めた全体のPDCAサイクルを早く回せるようになりました。

 

 

  スリーシェイクさんからの情報提供がなければ、古いバージョンを使い続け、そこがリスクとなっているケースもありました。意識付けと支援を通じて、0から100までご対応を頂き、早い段階でリスクを回避できました。

 

 

本格的にSREチーム立ち上げ、今後は1→10、10→100を支援

    インフラ面の整備とサービス成長に伴い、今後はどのような点に注力していく予定でしょうか。

 

 

  サービスの土台が整備でき、専任のSREに参画頂く予定なので、SREチームの立ち上げ目処が立ちました。今後はSLOやSIO、ポストモーテムといった一般的なSRE部分も強化したいと考えています。

これまでスリーシェイクさんには、siteflow周りの支援をお願いしてきましたが、今後は別サービ
であるAutoStream側のSRE支援もお願いできると良いなと考えております。

 

 

  これまでは 0→1でしたが、今後は1→10、10→100の支援ですね。SRE組織をどう作っていくかについては、いろいろな会社さんを見てきた経験から、ぜひご支援できればと思っています。

また、SRE支援と合わせてGoogle Cloud支援、またGoogle Cloudのリセールサービスもご利用をいただきました。

 

 

  Google Cloudは以前から利用してきたのですが、スリーシェイクさんのご支援を受けるタイミングから、Google Cloud周りも見ていただいています。

スリーシェイクさんのおかげで、インフラ周りのベストプラクティスや最先端の技術を踏まえた上で、早いキャッチアップスピードで整備を行うことができました。個別具体的なことを上げていくと、きりがないほどご支援くださっています(笑)。
  当社のお客様には、技術的に最先端のものを使い「攻める」お客様もあれば、定評のある技術を使う「守る」お客様もいます。

我々は多数の会社様を支援し、多くの技術に触れています。このため、あるお客様が「このようなことをやりたい」といったときに、ご支援・ご提案できる幅が広いと思います。

 

 

  また、Google Cloudのリセールについてです。以前は直接Google Cloudから購入していたのですが、貴社経由で購入することでコストが下がりました。今後スリーシェイクさんには、中長期的なクラウド面のコストダウンについてもご相談できればと思います。

 

 

発注者と受注者というように壁を作らない、1つのチームとして取り組む

    最後に、スリーシェイクの改善点はありますか。

 

 

  改善点は特にありません。現在はコロナ禍であるため、すべてのコミュニケーションがオンラインなのは仕方ありませんが、今後オフラインでお会いして、当社チームとスリーシェイクさんで飲みに行きたいですね(笑)。

こうした関係性という意味でのコミュニケーション量が増えるとよいと思います。

 

 

  私は現場にいるため、多くのスリーシェイクのメンバーとコミュニケーションしていますが、皆さんのプライベートについても聞けたりするとよいですね。

四半期に一度など、コミュニケーションの場があるといいなと感じます。

 

 

  こうした観点は大事ですよね。もちろん貴社はお客様ですが、発注者と受注者というように壁を作るのはよくないと思います。みな同じチームとして大切にするような関係性が望ましいですね。

 

 

  みな同じ船に乗って同じプロダクトを作ってくださるメンバーだと感じています。よって、正社員か、業務委託かといった区別には意味はありません。スリーシェイクさんも同じスタンスでいてくださるのはありがたいです。

 

 

活用事例一覧へ戻る